患者さんの内面を想像する
四肢麻痺で手足が思うように動かない、さらに言葉が発せられない患者さんが、体のどこかがとても痒いのにかけないし誰かにかいてほしいと頼めないのは、本当につらいだろうと思う。
— ふるたによしひさ@看護師 (@yoshihisanurse) March 23, 2025
内面を想像することは大切です。
❚ 動けない話せない患者さん
脳卒中や廃用症候群などで四肢麻痺で話すことができない患者さんがいます。
両腕は拘縮し、伸ばすこともこれ以上曲げることもできません。
両足も同じです。動かせませんし、リハビリスタッフが伸ばそうとしてもなかなか関節が動きません。
言葉を発することができません。
表情はいつも固定です。
たまに眉をひそめたり、
眉間にしわを寄せたりしますが、
基本的に視線が合わず、追視もできません。
このような患者さんは少なからずいらっしゃいます。
なにを思いながら日々すごしているのだろうか?
なにを考えているのだろうか?
看護師はこのような患者さんを24時間看てますので、
患者さんからの発信はないですが、
今どのような状況なのだろうか?を常に考えて、
想像力をたくましくしています。
❚ 自分でできないことのつらさ
たとえば、
体のどこかが痒いとします。
とてもかゆい。かゆくてかゆくてしかたがない。
でも自分で動けない。四肢麻痺。
言葉も出ない。
でも意識はある。
頭のなかで「かゆい!かゆい!どうにかしてくれ!」
と思っていても、
動けないし、言葉も発せられない。
じゃあどうする?
どうしようもありません。
目で訴えることもできません。
かゆいからって、もじもじ動くこともできないんです。
気が狂いそうになると思いませんか?
痛みがあっても、自分でさすることもできません。
「ここが痛いんです」と言うこともできません。
ただ、ただ、耐えるのみ。
気が狂いそうになると思いませんか?
寿命が尽きるまでこれですよ。
だからこそ、
特にこのような患者さんには、
我々が、できるだけ安楽に、
できるだけ快適になるように、
想像力をたくましくして、
看護にあたっています。
我々が気づいてあげないといけない。
そういう思いで観察をしています。
それでは最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

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この記事へのコメント
nice!です。
汲み取って行動する 難しいけど
ありがたいことです
そういった患者さんのお世話をする看護師さんはただただ感服です。
つくづく大変なお仕事ですね。
「我々が気づいてあげないといけない。」は重要で・・・
快適に過ごせるような看護が必要ですね!?(=^・ェ・^=)
自分の肉体が牢獄のようなものだと思いました。
看護師さん、当時は準看さんがおられて
お世話になりました。