入院にはトラブルが付きもの

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医療とは関係ないことで悩みます。


◆ ここは集団生活です



入院とは、まったくの赤の他人としばらく集団生活をする場です。

自宅と違う場所で、全身管理をされるところです。


なので、自由がない。

自由がないというと語弊がありますが、

なんでもかんでも自由だと、全身管理ができませんから、

治療に必要なことは規制されます。


糖尿病患者さんなら、

売店で好き勝手に買って食べることは禁止されますし、

家族が持ち込みでケーキやお菓子類を規制することもあります。


転倒リスクが高い患者さんは、トイレに行くときなどは

必ずナースコールを押してスタッフとともに行くように規制します。


ほかにもいろいろありますが、

入院となると、ある程度は自由がなくなります。

でも理解されない人も多くて、トラブルは絶えません。


◆ 医療と関係ないことも



患者さんや家族のなかには、

看護師に言ったらなんでもやってくれると思っている人もいまして、


「窓側がいい。窓側のベッドにして」

「同室患者が嫌。あの人をどこかにやって」

「今夜、このテレビ番組を観させてほしい」

「毎朝このラジオを聞かせてほしい」

「毎日家族の声のテープを聞かせてほしい」

「さむがりなので、くつ下は二重に履かせてほしい」


なかなか難しいですね。

スタッフからしたら

「なぜそこにこだわる」

というのが正直な思いですが、

言ってくる家族は分からないんです。


家族は家族なので、大事に思うのは当然です。

そりゃあ家族なんだから大事ですよ。

でもスタッフの熱量は違うのです。


家族が家族を思う熱量と

スタッフの熱量は違います。


これは患者さんをおろそかに思っているわけではなくて、

熱量と考え方の方向性が違うのです。


余裕があればやりますが、ということを

毎日の義務として現場に要求されると

それはちょっと入院にそぐわないということです。




それでは最後まで読んでくださって、ありがとうございました。





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この記事へのコメント

ふるたによしひさ

職業:
看護師
メールアドレス:
zyoshikyotoarasiyama19991009@gmail.com
一言:現役看護師だから書ける現状を発信
兵庫県生まれ。

神戸学院大学法学部卒

脳神経外科、SCU、回復期リハビリテーション


【資格】

看護師

認定看護管理者ファースト、BLS・ACLS

医療的ケア教員、認知症ケア専門士、看護協会認知症サポートナース

うつ病にさせないためのアドバイザー、高齢者入浴アドバイザー


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